2004/11/25 更新
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Dynamic DNS

非固定IPアドレスのインターネット接続環境にあるサーバーを公開するには、その時点でプロバイダーから割り当てられるIPアドレスと公開するドメイン名とを常に対応付け(名前解決)する必要があり、この問題を解決してくれるのがDynamic DNSです。

Dynamic DNSの機能
Dynamic DNSへの登録
IPアドレス自動更新ツールの導入と設定
ドメインのネームサーバーの変更



Dynamic DNSの機能
Dynamic DNSはいろいろなところが提供していますが、それぞれサービス機能が異なるので、自分にあったものを選びます。
Dynamic DNSのサービス機能には以下のようなものがあります。
IPアドレス動的更新 これがDynamic DNSたる機能
Aレコード登録 ホスト名に対するIPアドレスを参照します。プロバイダーから割り当てられるIPアドレスが変更された場合、ホスト名に登録してあるIPアドレスが更新され、ホスト名でサーバーを参照することができる。
CNAMEレコード登録 ホスト名の別名を定義することができる。登録されたホスト名とは異なるホスト名での登録・更新ができ、登録されたホスト名を異なるホスト名で利用することができる。
MXレコード登録 メールサーバーとして登録できる。
ワイルドカード機能 *.nakamoto.tvのように*の部分にどんなホスト名を入力されても登録したIPアドレスが参照される。
オフラインURL転送 登録したホストがオフラインの時に指定したURLへ転送してくれる機能。
メール転送機能 登録したドメイン宛のメールを指定したメールアドレスに転送してくれる機能。
フルドメイン名登録 自分で取得したドメインを登録できる。
またそれぞれの機能が有料だったり無料だったりするので、よーく調べてください。



Dynamic DNSへの登録
Dynamic DNSをどれにするか決めたら、ユーザー登録と各レコードの登録をします。
因みになかもとてれびを取得した お名前.com でもDynamic DNSのサービスがあります。

なかもとてれびの場合、最初は miniDNS に登録しました。
miniDNSは海外のサービスらしいのですが、日本語ページで登録できます。しかも全部無料のサービスで取り立てて不満はないのでは。miniDNSへは nakamoto.to の方を登録していましたが、miniDNSから2004年12月6日をもって、3domainに移行するという連絡があり、早速移行してみたのですが、まだIPアドレス自動更新ツールのDiCEが対応していないため、とりあえずminiDNSを辞めてしまいました。

なかもとてれびでは現在 Dynamic DO! jp にDynamic DNSを乗り換えています。


miniDNSでも取り立てて不満はなかったのですが、あえて理由を挙げると、
オフラインURL転送がない。万一サーバーがぶっ壊れでもしたときに味気のない「みつかりません」ページじゃいやだ!
MXレコードの更新が自動的にできない。Dynamic DO! jpの方ができるのかは定かでないができないとは書いてないので。
海外サービスのため、日本語対応でもなんとなくわかりずらい。

Dynamic DO! jpのいいなと思うところは、
オフラインURL転送があるだけでなく、よくできている感じがする。一定時間IPアドレスが更新されないと自動的にオフラインに切り替える機能があって、しかも設定の仕方でオフラインになったときだけメール転送するようにできる。サーバーダウンからオフラインになるまでの間だけメールが不安なだけ。ただオフライン時テストをしていないので本当にそうなるかどうかはわからず、勝手にそう思っているだけかも知れません。
日本のサービスなので全体的にわかりやすく登録もシンプル。
登録後最初の1ヶ月はお試し期間でタダで使えるので、その間じっくり考えることができる。
但し、フルドメインの場合月500円(1年分6000円の前払い、途中でやめたらちゃんと返金はされる)かかります。また、CNAMEレコード登録機能はありません。

更に、新規に取得したドメイン向けに、J-SPEED に登録しました。

こちらは月250円(初期費用500円)ですが、機能はDynamic DO! jpより豊富なようです。

新たにMyDNS.JPというサービスへnakamoto.toを登録しました。

こちらはminiDNS同様フルドメインでも無料のサービスですが、日本のサービスなので安心感があります。ただし、無料ということで大きなところでは、オフラインURL転送がないなど、若干機能が落ちます。




IPアドレス自動更新ツールの導入と設定
Dynamic DNSの設定が終わったら、IPアドレス自動更新ツールを導入します。
なかもとてれびの場合、IPアドレス自動更新ツールには DiCE (フリーウェア)を利用しています。


Diceを入手後インストールし、イベントを設定します。
イベントは複数設定できるので、2つ以上のドメインを自動更新するってこともできます。
イベント設定では以下の項目を設定できます。
イベントタイプ DNS更新をチェックする
イベント有効 チェックする
サービス 利用するDynamic DNSを選択
ホスト名/ドメイン名 IPアドレス更新対象のホスト名とドメイン名
ユーザー名/パスワード 利用するDynamic DNSのユーザー名とパスワード
スケジュール 自動更新する頻度と実行間隔を選択




ドメインのネームサーバーの変更
ドメインのネームサーバーをDynamic DNSサービスが指定しているネームサーバーに変更します。ドメインを管理・維持してくれているレジストラ(通常ドメインを取得したところ、なかもとてれびの場合だったら、お名前.com)サイトの管理ページで変更できることが多いようです。
要注意なのは、なかもとてれびのように2つのDynamic DNSに手を付けた場合、片方のIPアドレス更新が失敗してしまう、あるいは更新するのを忘れると解決に使うDNSサーバーによってアクセスできたりできなかったりするようになってしまう(ような気がする)ので、Dynamic DNSのネームサーバーは必ず一方のDynamic DNSのネームサーバーに限定した方がよいと思います。
実際、Dynamic DO! jpのサイトにも次のような問題点が挙げられています。
「ネームサーバーに他社で運用のネームサーバーを併用して指定した場合、高い頻度でIPアドレスの更新が失敗します。これは、IPアドレスの更新を、Dynamic DO!.jp のネームサーバーに対して行う場合と、他社のネームサーバーに対して行う場合とがあるためです。後者の場合は失敗します。」
またminiDNSのサイトにも、miniDNSのネームサーバーだけを登録するように注意しています。
なかもとてれびも最近おそらくこの問題点に遭遇して会社からなかもとてれびにアクセスできなくなりました。





<過去の日記>
ダイナミックDNSは「miniDNS」を選択。
理由は単にフルドメインが無料で使用できるから。
(2003/12/04更新)

今日早くもダイナミックDNSを乗り換え。乗り換え先は「Dynamic DO!.jp」。理由はオフライン時の対応がある程度可能なので、月500円かかるけどこっちの方がいいかなと。1ヶ月の試用ができるので合わないと思えばやめればよいのがいいです。因みにオフライン時の対応とは、メールの転送とwebページの転送のことです。設定した時間にIPアドレスの更新がないと自動的にオフラインになってくれるそうです。それでwebページは「ごめんなさい」ページ(別のHP)を作ってそこに飛ぶようにしました。ただしまだテストはしてません。メールもプロバイダーのメールアドレスに転送するように設定しました。こちらもまだテストはしてません。
書くのを忘れてましたけど、「DiCE」でダイナミックDNSの自動更新してます。
DiCE
(2003/12/06更新)



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